白根葵(シラネアオイ)

サヴァイバー

2011年03月23日 15:24

【白根葵】
本州中部以北及び北海道に分布するシラネアオイ科シラネアオイ属、
1科1属1種の日本固有種の花です。

花言葉:完全な美、優美
誕生花:4月27日

名前は日光白根山に多く生育し、(立葵)タチアオイに似ていることに由来しますが、芙蓉にも似ていますので、ヤマフヨウ・ハルフヨウとも呼ばれています。
残念ながら名前の元になっている白根山では鹿による食害に遭いその数は激減していますが、北海道でも絶滅危惧種に指定されています。

本州では高山植物の扱いですが、北海道ではそれ程高くない普通の平地に咲いています
草丈は30〜70センチ程度、通常は1株に1輪だけ
直径7〜10センチ位の清楚な花を咲かせます。
花の色は白っぽい紫から青に近いものまで幅があり、
花弁(花びら)は無く、花びらのように見えているのは4枚のがく片です。
シラネアオイ花(淡色)

稀にですが白色(アルビノ)の花もあります。


葉は掌状に7〜11ほどに浅裂し、縁部が重鋸歯(深めのギザギザ)のものが通常2枚対生します。
十分に育ち花が咲く大きさに育ったものは更に1枚、円形で縁部に鋸歯のある葉が生じます。
「日向より日陰に咲いていて欲しい」感のある儚げな花です。
実際にはどちらにも咲いていますが、冷涼な環境を好む植物です。
 
西熱郛で咲いている物は柱頭数が2のごく一般的なもので、秋になるとひし形を2つくっ付けた様な鞘を生じ種を結びます。
柱頭数が1つの物は「ヒトツミシラネアオイ」と分けて呼ばれます。

1つの鞘に10~30粒程の種が入っていて、種は周囲に翼を持っています。
地上に落ちた種は翌年の春に発芽しますが、咲くまでには数年を要します。


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百科事典で調べる⇒ シラネアオイ
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苗をお探しの方は⇒北の山菜 シラネアオイ苗


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