二輪草(ニリンソウ)
【二輪草】
北海道から九州まで広く分布するキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草で、フクベラとも呼ばれています。
日当たりの良いやや湿った場所を好み、群生します。
草丈は15〜30センチ位で、4〜5月に1〜4個(2個の場合がやや多い)の花を付けます。
二輪寄り添うから二輪草と呼ばれてますが、必ずではありません。
花言葉⇒友情、協力。
誕生花⇒なし。
はなびら(正確には”がく片”)は通常5~7枚ですが、時には多い場合もあります。 ↓下は8枚。
イチリンソウ属には似たような花も何種類かありますが、
二輪草の葉には白い斑点がありますので、
他の花と区別する際に参考になります。
時には葉に斑が入っている個体もあります。
花の一部又は全部が緑色をしたニリンソウを「ミドリニリンソウ」
として別種扱いにしている場合もありますが、これはマイコプラズマに拠る病変で2~3年程で元の白色に戻ります。
若い葉・茎・花が食用で、茹でて水に晒しおひたし・和え物・酢の物・煮物・味噌汁の具、生のまま天ぷら、塩漬けして保存などに利用できます。
根はカリントウの様な感じで細長く、浅い地中を横に這っています。
色が黒または茶色なのもカリントウっぽいですね~。
猛毒のトリカブトの根とは全く違った形をしていますので、疑問に思った時は掘って見る事をお奨め致します。
葉の形は、猛毒のエゾトリカブトに酷似しており
採取には充分な注意が必要です。
【見分け方】
1.葉の色⇒二輪草は葉に白い斑点があり、トリカブトには無い。
また二輪草の葉の裏は緑色をしているが、
幼いトリカブトの葉は茶~暗い紫をしている時期もある。
2.根の形⇒二輪草の根は径3~8mm程度の茶~黒色の棒状
トリカブトは直径1~5cm程の茶色で先の尖った球根状。
3.味⇒ 二輪草にはクセは無いが、トリカブトは苦い。
ただし、茹でると苦味は多少減り、飲酒している時など
左程気にならない場合もある様です。
4.花期⇒ 二輪草は春に咲き、トリカブトは秋に咲きます。
最も確実なのは、春に花や蕾を付けているものだけを採取する方法です。誤植にはくれぐれもご注意ください。
エゾトリカブトの芽出しの頃。
エゾトリカブト全草。
エゾトリカブトの花
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百科事典で調べる⇒ニリンソウ トリカブト マイコプラズマ
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苗をお探しの方は⇒
北の山菜 二輪草 苗
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