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2011年03月20日

秋田蕗(アキタブキ)

秋田蕗の花(ふきのとうの雄株)
秋田蕗の花(ふきのとう雄株)


【秋田蕗】
北陸〜北海道に自生するキク科フキ属の多年草で雌雄異株の植物です。

花言葉⇒待望・愛嬌・真実は一つ・仲間【ふきのとう】
誕生花⇒2月16日

一般的なフキは70〜100センチ位ですが、
秋田ブキ (Petasites japonicus var. giganteas)は2m程度まで大きくなります。
巨大なフキとして有名な北海道足寄町のラワンブキは
遺伝子的には「秋田蕗」なのですが、螺湾川(らわんがわ)川沿の特殊な生育条件により4mを超える大きさに成長します。
残念ながら生育条件は解明出来ておらず、1.2〜1.5m程度が標準サイズです。

本当にそんなに大きいの?とお考えの方の為にモデルさんも写って貰いました。
大きな秋田蕗
モデルさんの体重は3桁行くとか行かないとか言ってましたので、大きさを充分ご理解頂けると思います。
※尚、個人情報保護の為「好きな食べ物」「長靴のサイズ」「身長」等は非公開とさせて頂きます。
(・_・)☆ヾ(^^ ) ちょっと待て。一回整理してみよう。
 
 
成長したふきのとう(雌株)
「フキノトウ」は蕗の花で、同じ株(根)から両方出て来ます。
フキノトウが蕗に成長する訳ではありません。
蕗は雌雄異株の植物ですが、フキノトウはどちらからも出て来るのでフキノトウにも雌雄があり、雄株の花は黄色っぽく、雌株の花は白っぽく見えます。
50〜80cm程まで高く伸びるのは雌株の方で、雄株の花は小さいまま萎んでしまいます。
雄株の花にも「おしべとめしべ」があり、雌株の花にも「おしべとめしべ」がある、
ちょっとややこしい植物です。
ふきのとう雌株
上はふきのとうの雌株です。
一部茶色になっているのは、霜にやられて枯れているからです。
訪問してきた蜂は在来種のオオマルハナバチです。
おしりの先が白くなっていたら、外来種のセイヨウオオマルハナバチです。
在来種の駆逐や様々な花の盗蜜で在来の花の繁殖を妨げる為各地で問題になっていますが、幸運にもまだ西熱郛では見かけていません。


採取する人に喜ばれるのが「青ブキ」の「水ブキ」の「外ブキ」です。
種類は同じなのですが、状態によって呼分けられています。

「青ブキ」は密生あるいは日陰に生えてに陽が余り当たらない為、
綺麗な緑色をしています。
対して「赤ブキ」は葉柄に陽が当たりアントシアニンが増え赤く見えます。
赤ブキは硬くて味が落ちるとして人気が無いのですが、野生種を採取・加工する場合は
塩素で脱色している場合も多く、この場合は「赤ブキは緑色」「青ブキは薄い緑〜白」となります。
アントシアニンが摂れるのだから「赤ブキ」はもっと見直されて良いと思います。

「水ブキ」は川や湿地など水気の多い場所に生えたフキで、真ん中の空洞に水が入っています。
フキの代表的な害虫であるフキメイガの幼虫は根にも居ますので、
まだ開いていないフキノトウが食害されている事も珍しくありません。
増してやフキはかなりの高確率で食害されおり、乾地に生えて
大きく育ったフキの殆どに虫が入っています。
なのでフキを取る場合は、真ん中の穴から覗いてのチェックは必須です。
切った時に大量の水が出て来る「水ブキ」は殆ど食害されていません。
アキタブキ

「外ブキ」は文字通り外側のフキです。フキは同じ箇所から1〜4本程出ます。
2本以上出ている場合で外側になっている茎が「外ブキ」です。
30〜40センチまでであれば大きな差は有りませんが、
1m以上に伸び塩蔵の為に採取する「漬けブキ」の場合、堅さに違いがあります。
「外ブキ」はしっかりしていて漬けても形が余り崩れませんが
「内ブキ」はペチャペチャしていると評されます。

蕗には筋が通っているので、茹でて皮剥きと筋を取り除く下拵えが必要です。
簡単ながら流水に浸してのアク抜きも必要です。
またあまり利用されていませんが、
大きく育ったふきのとうも同様に用いる事が出来ます。
食害されている率は蕗よりかなり低いので狙い目かも知れません。
油いため・煮物・汁の具等に、6月初旬以降のものは塩漬に向いています。

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百科事典で調べる⇒ フキ 秋田蕗 アントシアニン
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苗をお探しの方は⇒北の山菜 アキタブキ苗

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Posted by サヴァイバー at 21:04│Comments(0)湿地の花:緑
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