2011年03月20日
能郷苺(ノウゴウイチゴ)
【能郷苺】北海道及び鳥取県伯耆大山以北の本州に分布するバラ科オランダイチゴ属の植物です。
名前は、岐阜県の能郷白山で発見された事に由来します。
一般的な苺の花びらは5枚ですが、能郷苺は7〜8枚(希に6枚)です。可憐な白い花を咲かせます。
日の当る場所を好み、貧栄養の堅い赤土にも逞しく育っていて、
他の植物が繁茂し難い砂利道のド真ん中などにも生えています。
実は市販の苺よりかなり小ぶり(直径0.5〜1.5センチ位)です。
小さくて甘い実ですが、ちょっと酸っぱめです。
能郷苺はストロン(匍匐茎)と呼ばれる赤い茎を伸ばし子株を増やして行きます。
通常は20~40センチ程の間隔で2~3個の子株を生じますが、
勢いのある株はストロンも2~3本、長さは1m以上、
子株も1本のストロンに5~6個付ける場合もあります。
根は地中に深く伸びる性質があり、時に20cm以上にもなります。
繁茂期の大きさは20cm程度で場所を取らず、
庭の隅っこやプランターで育てられますが、
畑等富栄養の場所に移植すると、
かなりの勢いで増殖し一帯を占領されてしまいます。
1株の寿命は3~4年程なので、順次子株を育てて行きます。
背丈が低いので草負けして消えてしまうことが有ります。
親株がウイルス性の病気の感染すると
ストロンで繋がった1株目の子供まで感染していますが、
ストロンを切り離すと2株目以降の子株は健全となる性質があります。
※2018/03/21 「ランナー(匍匐茎)」との誤った記載を、ランナー(走出枝)・ストロン(匍匐茎)に改めました。
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百科事典で調べる⇒ ノウゴウイチゴ(能郷苺)
ストロン(匍匐茎)
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苗をお探しの方は⇒北の山菜 能郷苺 苗
Posted by サヴァイバー at 23:08│Comments(0)
│乾地の花:白
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