2011年03月23日
蔓人参(ツルニンジン)

【蔓人参】日本全国に分布する、キキョウ科ツルニンジン属の蔓性の多年草です。
ジイソブ(爺蕎)・ヘクサヅル(屁草蔓)・ヘクサニンジン(屁草人参)などとも呼ばれています。
花言葉⇒誠実・感謝
誕生花⇒なし
名前の由来は蔓性で、根が朝鮮人参に似ていることから来ています。
爺蕎はお爺さんのそばかすの意味で、花にある斑点に由来しています。
一回り小さい同属の植物には、婆蕎(バアソブ)の名を持つものもあります。
屁草~の名は、この植物の持つ独特の臭いから来ていて
嗅ぎ慣れた人間には臭いだけで傍に生えている事が判ります。
蔓や根等を傷付けると臭いは更に強くなり、ダメな人にはかなりの悪臭に感じられます。
蔓や根等を傷付けた時に出る白い液は「羊乳」と呼ばれていますが、
サポニンを含んでいてとても粘りがあります。
お隣の韓国ではツルニンジンはトドックと呼ばれており、
朝鮮人参の代用品として知られています。
あちらでの別名は「貧乏人の人参」だそうです。
党参(とうじん)・上党人参(じょうとうにんじん)・黄参(おうじん)は
何れもツルニンジンの根から作られた生薬です。
日本でも放映されて人気となったドラマ「チャングムの誓い」にもお菓子の材料として登場しました。
モグラやネズミ君達にも大好評でかなりの食害に遭います。
ツルニンジンの根↓超特大

根はあまり分岐せず、春になると太さ0.3~0.5mm程の細根を
3~10センチ程伸ばして水や養分を吸収します。
重さ20gになる頃から花を付け始めます。
この花をスズメバチは大好きなようで、働きバチが緒中訪ねてきます。
ハチは花に夢中で、こちらが手出ししなければ攻撃したりしないので
むげに追い払ったりして怒らせない様注意しましょう。
蔓は最初の内は1本ですが、根が大きくなるにつれ段々と太く長くなり
本数も増えて行きます。
根の重量200gのものであれば、
蔓が1本、太さ(元径)4mm、長さ5mといった所です。
上の超特大の根は太さ7mmの蔓を8本出しました。

葉は十字方向に4枚出ている様に見えますが、
輪生ではなく極端に間の詰まった対生です。
蔓の巻き方には法則性は無く、右巻きにも左巻にもなります。
時には1本の蔓が巻く方向を変えて居たりします。

根は比較的乾燥には強い性質を持っていますが、
湿った状態が続くと根腐れしてしまいます。
根を切り分けて株分けする事も出来ますが、成長点が頭部にしか無い為切り分ける際には注意が必要です。
花が終ると長さ5mm程の無数の種を付けます。
種は1枚のプロペラを付けていて、風に乗って回りながら遠くへ運ばれて行きます。

根は焼酎に漬けたり、ホイルに包んで焼き芋にしたり、
キンピラや煮物にして食べれます。
蔓や若い芽も食用になりますが、長く伸びた蔓は硬くなるので
先端の方を利用します。
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百科事典で調べる⇒ ツルニンジン サポニン
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苗をお探しの方は⇒北の山菜 ツルニンジン苗
Posted by サヴァイバー at 00:58│Comments(0)
│適潤地の花:緑
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